ゲイツ氏の思惑:三つ目の夢の実現
もともとビル・ゲイツ氏には三つの夢があった。第一に、すべての人がパソコンを持ち、ウィンドウズを使うこと。第二に、エイズや結核、マラリアを撲滅し、すべての人に平等な医療の機会を提供すること。第三に、貧しい人々にクリーンで経済的な電力を提供し、エネルギー問題を解決すること。原子力エネルギー事業は、同氏がマイクロソフト社の引退後に創設したメリンダ・ゲイツ財団から始まった。かつてゲイツ氏は、「私はエネルギー分野で最もポテンシャルがあるのは核エネルギーだと確信する」と述べている。
なぜ中国なのか:規模と技術力
匿名を条件に取材に応じた中国の原発研究者は、ビル・ゲイツ氏は中国以外に日本とインドでもパートナーを探していたが、第一のパートナーとして中国を選んだ。それは中国の第三世代原子炉技術は急速に発展しており、またプロジェクトの規模も大きいといった要因があったとの見解を示す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月12日