ソフトランディング中の中国経済だが、そのソフトランディングは来年ほぼ実現すると見られる。国内総生産(GDP)伸び率は8.5~8.7%に達し、消費者物価指数(CPI)は前年比3.5~4%上昇する見通し。これは、中国経済改革研究基金会国民経済研究所の樊鋼所長が21日に上海で「中国資本市場ハイレベル巡回フォーラム」に出席した際に述べた内容。
樊鋼氏は、中国経済は2桁成長をする必要はないとし、以下のように語った。経済成長率が8%前後に下がっても、世界で成長速度が最も速く、健全で正常な成長をしていることに変わりはない。2桁の高成長は過剰成長で、それに伴うインフレは経済の健全な動きを不安定にすることになる。
また、「来年のマクロ政策は情勢の変化に基いて調整する必要がある。少なくとも更に引き締められることはないが、大幅に緩和されることもない。緩和の度合いはインレ率がどこまで下がるかで決まる」と述べ、財政政策には景気後退に対処する役割があることを忘れないよう注意を促した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月22日