中国工業情報化部の苗圩部長は26日、「来年は安定的成長の維持を重点任務とし、一定規模以上工業企業(国有企業と年間売上高が500万元以上の非国有企業)の付加価値額をプラス11%前後にする」と述べた。また、企業負担の軽減、中小企業向け公共サービスプラットホームの建設、中小企業の健全な成長の支援などを図るために、2012年上半期に中小企業支援政策を発表することを明らかにした。
苗圩部長は26日開かれた全国工業情報化工作会議で、工業が厳しい情勢に立たされているとの見方を再度強調した。
苗圩部長は、「研究によると、工業の成長率が1ポイント下がるごとに、100万人の雇用に影響がでる」と述べ、中国のマクロ経済が目指す「安定的な成長を維持する」という方針に、工業の成長が大きくかかわっていることを強調した。
現在、工業の成長は下振れリスクに直面している。今年、工業の成長率はやや鈍化、第4四半期にはいるとその傾向が加速、10月、11月の成長率はそれぞれ12.3%、12,4%と低い伸びにとどまった。苗圩部長は、「情勢の複雑性と難度を十分に予測し、危機意識を高めた上で、課題を十分に考慮し、工業成長の目標を実現してほしい」と呼びかけた。