中国商業連合会はこのほど、「2012年中国商業に関する10大展望」(以下、「展望」)を発表した。主な内容は次の通り。
1.社会消費財小売総額の伸び率が引き続き鈍化する。国内消費の拡大と市場の安定維持がさらに難しくなる。
2.国内商取引に関する第12次5カ年計画に注目が集まり、今後数年間の国内商業の発展を左右する綱要的文書となる。中国商業連合会の専門家は、成長環境が整っていれば、国内商取引の規模は今後5年で2倍以上になると予測している。今後5年間、消費財小売総額は年平均15%で増え、2015年には32兆元に達する。
3. 輸出の見通しが不透明になり、輸出企業が国内市場に目を向け始める。
4.ネットショッピング業界は喜びと憂いが半々となる。安心で買い物ができる環境を創出することはネットショッピング業の持続的かつ健全な成長のカギとなる。2011年のネットショッピングにおける小売額は7600億元に達し、社会消費財小売総額全体の4.2%を占める見込み。ネットショッピングは販売者と購入者が対面できないため、情報の非対称性や詐欺などの問題が突出する。「ネットショッピング管理条例」がいち早く発表されることを期待されている。