ドイツと中国の最大の取引は、レノボが7億5千万ドルでドイツの家電メーカー「Medion」の大部分の株式を取得したことだ。しかしさらに巨大な取引が行われる気配がある。自動車メーカーのダイムラー社の株式を5%~10%取得する計画があるのだ。価格は30億ユーロに上る。
中国の投資家からみれば、金額の大きさは重要な問題ではない。戦略的な買収の手順と政策との協調が最重要の問題である。先進技術の吸収に注力したかつてと比べ、中国企業は海外経済の回復で得られる利益や、低い企業ブランド価値を補てんすることを重視するようになっている。ロスチャイルド銀行のドイツ支社総裁、Martin Reitz氏は、中国企業は投資において欧米基準に適合してきており、国際投資市場における競争力は明らかに高まっているという見方を示す。
自動車産業以外にも、ドイツ企業の技術力は中国や日本にとって魅力的だ。日本では現在でも、ヨーロッパの国際的な管理経験を積極的に導入したいと考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月5日