中央政府の「三農」(農業の振興、農村経済の成長、農民の所得増と負担減)事業費は昨年、前年比21.3%増の1兆408億6000万元に達し、初めて1兆元の大台を突破した。
第1に農業関連補助金を年々増額し、農民をしっかりと支えた。国は一貫して食糧生産支援を重視しており、昨年は4985億元を拠出した。
第2にインフラ整備を強化し、近代的農業の発展を促した。昨年の中央1号文書では初めて水利改革・発展がテーマに掲げられた。水利事業費として昨年は前年比20%増(303億元増)の1814億元を計上した。全国農業総合開発費として271億6000万元を計上し、中・低生産耕地の改良、高水準農地の建設面積は約165万2467ヘクタールに達した。これによって31億4000万キロの食糧増産が見込まれる。農村道路整備にも403億元を計上。対象となる道路の総延長は約13万6000キロに上る。
第3に保障水準を高め、農村の民生を改善した。農村義務教育経費保障制度改革費として840億元を計上し、農村教育の発展を優先的に支援した。全国で農村の児童・生徒約1億3000万人が授業料・雑費の免除、無料教科書政策の恩恵を受け、中・西部農村の貧困家庭出身の寄宿生約1228万人が経済的援助を受けている。国は新「農村合作医療制度」の補助費として802億元を計上し、各地方政府の補助水準も1人あたり年200元にまで高められた。
謝旭人財務相は今年も引き続き「三農」政策を強化し、農業の総合的生産能力、農民の農業収入・給与収入を高める方針を示している。
「人民網日本語版」 2012年1月8日