中国科技部の張来武副部長は9日、中国中央テレビ財経チャンネルが主催した「第二回中国地域経済成長ハイレベルフォーラム」で、「今年の中央1号文書は計6部分で構成され、第2,3,4部分は農業科学技術の発展を強調している」と明らかにした。
また、農業と農村部の情報化の向上も中国の今後の重大任務として挙げられたという。張来武副部長は、「中央1号文書は国による農村情報化プロジェクトの展開について明記した。科技部、中央組織部、工業情報化部などいくつかの部門が共同で推進する」と述べた。現在までに、7つの省で試験導入が開始されたという。
農業科学技術に関して、農業部はこれまでに、「農業科学技術の発展に関する第12次5カ年計画(2011~2015年)」、「全国農業・農村の情報化発展に関する第12次5カ年計画」などいくつかの計画を発表、この五年間の成長目標と任務を明確にした。科技部は農作物栽培業の科学技術プロジェクトを立ち上げ、栽培業の技術革新と産業化をサポートしている。
「中央1号文書」は、中国共産党中央委員会が毎年出す最初の文書で、国の1年間の作業の中で綱領的かつ指導的な地位を持つ。前年の年末に開かれる中央農村活動会議で検討・決定され、1月に公表されるのが慣例である。今年の中央1号文書はすでに地方政府に下達している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月10日