さらに長期的な予想として、北京北辰亜運村自動車取引市場センターの遅亦楓総経理は、「北京市による渋滞解消令の全国各地に対する影響が拡大しており、交通・環境・エネルギーの3大ボトルネックが依然として発展を抑制している。しかし中国の自動車消費需要が依然として旺盛であることから、自動車の年間販売台数は2015年頃に3000-5000万台のピークに達し、自動車所有台数が2-3億台に達すると見られ、大きな潜在力が残されている」と分析した。
清華大学自動車安全省エネ国家重点実験室の欧陽明高主任は、「今後5-10年間、自動車市場は成長を持続し、年間販売台数が3000万台を超える可能性が高い。このピークを迎える中で、各種取り組みとモデルチェンジにより、中国ブランドが必然的に台頭するだろう」と述べた。
新エネルギー車の技術専門家である同氏は、各企業の内部運営の基本データを分析し、「2015年頃、中国は新エネルギー車産業化の1度目のピークを迎える」と楽観視した。
※専門用語の解説
狭義乗用車:
幅広い定義を持つ乗用車をその機能に基づいて区分する場合、マイクロバスは商用車に区分される。ゆえに狭義乗用車は、セダン+MPV+SUVとなる。中国の合弁企業は現在、中国自動車市場で主に狭義乗用車の関連事業を展開しているが、多くの場合マイクロバスを加えた「広義乗用車」で生産販売台数などの統計を行っている。マイクロバスは中国市場での販売台数が多く、セダン等の車種の販売増加と異なる特徴を見せるため、区分して分析を行う必要がある。これは自動車メーカーが市場分析を行う上での基礎となっている。
「人民網日本語版」2012年1月12日