中国の石油企業が海外進出のペースを速めている。中国石油(ペトロチャイナ)に続き、中国石化(シノペック)も海外で製油所を建設すると発表した。専門家は、「(工場建設は)石油資源市場の海外展開に有効なだけでなく、中国の石油企業のグローバル化戦略を後押しするものになる」との見方を示した。
シノペックはこのほど、サウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコと製油所を共同で建設することで合意した。両社は約100億ドルを投じて、サウジ西部のヤンブーに520万平方メートルの製油所を建設する。そのうち、サウジ・アラムコが62.5%、シノペックが37.2%の株式を保有する。これはシノペックにとって初のの海外製油所である。調べによると、同製油所はサウジのマニファ油田で採掘される原油を加工し、日量40万バレル生産する。現在、この油田は開発段階であり、2014年下半期に生産を開始する。