中国APEC加盟20周年に見る中日協力関係

中国APEC加盟20周年に見る中日協力関係。 2011年は中国がAPECに加盟して二十年の節目の年だった。この二十年で中国が得たものと得られなかったものについて、社会科学院日本経済学会理事の白益民氏が独占インタビューの中で見解を表明している。また同時に、アメリカが最近TPPを推し進めた背景についても分析した…

タグ: 中国APEC加盟

発信時間: 2012-01-17 16:40:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

TPPは中日協力にとって課題でありチャンスでもある

アメリカはなぜTPPに積極的なのか?白益民エコノミストは、「アメリカと日本は中国の台頭を懸念している」と分析。中国が台頭すれば、アメリカは覇権的地位が危うくなるし、日本もアジアにおける主導的地位が脅かされる。アメリカが2011年11月に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の非公式首脳会議で、積極的に環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を推し進めていたのは、中国をけん制するためである。2011年11月10日、日本はTPP交渉に正式に参加すると表明した。一方、中国はTPP交渉に誘われなかった。日本にとって、TPPに参加する最大のメリットはアメリカである。TPPの多様な枠組みの下、日米関係はさらに緊密になるし、政治、安全保障面でも強い信頼関係を築くだろう。TPPは日本にとって「一石三鳥」の効果がある。経済の復興再建に有利なだけでなく、日米関係の改善やアジア地区における経済的地位の向上にもつながる。白益民エコノミストは、「中国では多くの学者がTPPに消極的な態度をとっているが、TPPをうまく利用すれば、中日協力関係をさらに強めるきっかけとなる」との見解を示した。

白益民エコノミスト曰く、TPPは「諸刃の剣」なのだという。TPPは日本に利益をもたらすが、日本はアメリカがTPPを利用してアジアに介入し、主導権を握らないか注意せざるを得なくなる。アメリカが加わることで、日本は中国だけでなく、アメリカともアジアでの主導権争いをする必要が出てくる。

TPPはアジア太平洋地区におけるAPECの役割を抑制してしまう。しかし、中国がAPECの枠組みの下で日本と積極的に協力し、さらに、アメリカと日本がTPP枠組みの下で中国を包囲する利益集団を形成するのを回避できれば、アメリカのアジア介入を阻止できるだろう。中国と日本の協力は両国の共通の利益に合致し、アジア地区における利益を最大化する有効な手段である。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月17日

     1   2   3  


iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。