日本では食品安全事故が起これば、生産者と検査機構は営業停止となる。食品安全事故に対する厳しい措置に対し、生産者も検査方も不満はない。日本のスーパーに行くと、茶飲料や乳製品の商品棚の目立つ場所に「国産原料」と大きく書かれているのが目につく。中国の食品安全環境とは逆に、「国産原料」に対して常に自信を持っているのだ。
「ナンバーワン、そしてオンリーワン」。日本の中小企業が一貫して持つ信条だ。「小ささへの追求」の要因は、競争の果てに市場が細分化されたことにある。
ともに研修に参加した企業管理層に、これらの管理手法を自分の会社に導入するかどうかを尋ねた。多くの人が首を振った。同様の管理手法を中国で導入しても効果は異なるというのだ。両国の交通事情と同じで、中国の歩行者は列をなして歩くことはないし、自動車もちょっとした隙間を見逃さずに横入りする。日本人の秩序に対する共通認識は、日常生活の隅々にまで行き渡っている。彼らと比べると、我々は臨機応変という言葉を理解しすぎているように感じる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年1月18日