日本の自動車大手8社は27日、2011年の世界販売台数を発表した。3年連続で世界一の座を守ってきたトヨタ自動車(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は、前年比5.6%減の795万台で3位に転落した。米ゼネラル・モーターズ(GM)が903万台で首位に返り咲き、2位はドイツのフォルクスワーゲンで816万台だった。日産自動車・仏ルノー連合は739万台で4位につけたが、まもなく経営権を取得する予定のロシア・アフトバスを含めると803万台で、トヨタを上回る。韓国の現代自動車も激しい追い上げを見せており、販売台数は14.8%増の659万台に達し、5位につけた。
昨年、東日本大地震とタイ洪水の影響で部品供給ネットワークが断絶したことなどを受け、日本自動車大手8社の国内における自動車生産台数は昨年比797万台減(13.4%減)となった。このほか、円高も日本車の輸出に深刻な影響をもたらしている。一方で、GMとフォルクスワーゲンは中国・南米などの新興国でますます地位を固めている。