記録的な大雪に見舞われたスイス東部のダボスにこのほど、世界各地からの賓客が期待を胸に集まった。2012年冬季ダボス会議が25-29日に開催され、100以上の国の代表者2600人あまりが、「モデルチェンジ:新たな方式の形成」をテーマとする同フォーラムに参加し、「発展と就業」、「指導とイノベーション」、「資源と持続可能」、「社会と科学技術」という4つの議題について議論を行った。
◆中国に関連する7つの議題
同フォーラムでは約250の議題について議論され、うち中国と直接関連する議題は「中国のモデルチェンジ」、「中国経済の展望」、「ユーロ・米ドル・人民元」などの7つで、中国の政治・経済・文化などの各方面に関わる。中国およびアジアの発展に関する議題はさらに多く、「東アジアの新言語環境」、「東アジアの展望」などが挙げられる。
会場には各国のビジネス界の代表者が集まり、それぞれの「中国ビジネス論」を展開していた。90年代に中国進出した米国不動産コンサルティング会社のCEOは、「当社は中国で子会社を9社設立している。世界的な景気低迷の中、中国子会社は優秀な業績を収めている」と述べた。本フォーラムの連席主席の一員でもあるメキシコの企業家は、「参加者は米ドルと人民元の今後に注目している」と語った。