中国国家エネルギー局の張国宝・初代局長はこのほど、「中国は戦略的な石油備蓄の1期プロジェクトを順調に完了した。初となる石油備蓄拠点の鎮海、舟山、黄島、大連は稼働開始しており、備蓄量が1400万トンに達した。これは約10日分の輸入量に相当し、これに業務用石油備蓄(21日分の輸入量)を加えれば、中国の現在の石油備蓄量は30日分の輸入量に達したことになる」と述べた。中国広播網が報じた。
中国エネルギー備蓄1期プロジェクトは、理想的な成果を収めた。情報によると、石油備蓄の2期プロジェクトは順調に進展しており、今年中に全面的に完了する予定だ。これにより中国の石油備蓄能力は、2億7400万バレル(約3753万トン)に達する見通し。中国はまた2020年までに、戦略的な石油備蓄に関する全業務を完了させる。最終的に中国の石油備蓄は5億バレル(90日分の石油輸入量に相当)に達し、世界2位の備蓄量に達する見通しだ。
ドイツ銀行の駐シンガポール石油アナリストは、「中国の戦略的な石油備蓄に関する行動は、今年から10年以内に、国際石油市場で注目を集めるだろう」と指摘した。