一方、日本企業は長年にわたって「グローバル化」を主張してきたが、外国人労働者の採用において見えない壁が立ちはだかり、活躍できない、昇進に限界がある、なんとなく排斥されているという感じがある。評論家が指摘するように、日本の企業文化の深層には、排外的な一種の「村文化」がある。
中には、日本国内の企業を離れ、ゼロからスタートする女性もいる。彼女たちをそう選択させた理由は、従来のしきたりに固執して女性を戦力と見なさない、不況下で採用時の男女差別が激化するなど多くある。彼女たちの選択から、中国と日本の企業文化の違いだけでなく、それが中国の企業文化の競争力の一つであることがわかるだろう。
日本経済が「失われた10年」や「失われた20年」と言われるのには経済政策の様々な原因があるが、日本の企業文化が時代とともに変化しなかったことも原因の一つであることは否めない。中国の企業文化の「活発化」は中国企業ひいては社会に新たな活力をもたらしている。