1.家電なのか金融なのか。何をしたいのか見えない
現在のソニーの営業利益の過半が金融事業である。コア事業であるべき家電事業は有名無実になったようだ。業界通の多くが、「この会社は屋台骨を失った。何をしている会社かわからなくなっている」と言う。ソニーは家電で成長してきた。しかし現在、重点を失って迷走しているように見える。
2.ライフスタイルを先取りした画期的製品がない
トランジスタラジオは、ソニー創業者である井深大氏と技術者が、ラジオの使用時間を延長させるために昼夜を問わず努力して作り上げたものだ。そしてライフスタイルを完全に変える、画期的な製品となった。しかし現在のソニーにはこのような開拓精神、イノベーション・スピリットが欠けているように見える。