中国石油天然気集団公司(中石油)が2日に発表した資料によると、今年の中国の原油輸入量は輸出量を約2億6600万トン上回り、前年比増加率は5.9%前後で、2006年以来6年ぶりの低い水準になる見込みという。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
同資料によると、2012年にはグローバル経済の発展が一層鈍化するのに伴い、中国経済の成長率も鈍化し、急速に伸びていた石油消費量も落ち込む可能性がある。通年で原油生産量は約2億2千万トンの水準を維持し、原油輸入量の伸びが石油輸入量の伸びを上回り、原油輸入量は2億6600万トンに達する見込みという。
2011年の原油輸入量は2億5126万で、12年は前年比5.9%の増加にとどまって、2006年以来最も低い増加率になることが予想される。だが製品油の国内ニーズは全体として需給バランスが取れ、ガソリンは供給過剰となり、ディーゼルオイルは需給がバランスするとみられる。また上半期には伸びが鈍化し、下半期には伸びが回復することが予想される。
「人民網日本語版」2012年2月4日