西蔵(チベット)自治区南東部に位置する林芝(ニンティ)は、平均海抜3100メートルで、暮らしやすい気候の土地だ。まるで桃源郷のような景色に魅せられて、国内はもとより海外からも多くの観光客がここを訪れる。「人民日報」海外版が伝えた。
林芝を離着陸する航空便が少ないため、観光客にとってはチケット確保が難問だった。そこで今月の1日と2日、西蔵航空公司は林芝米林空港と四川省成都市、重慶市、同自治区の中心地・拉薩(ラサ)市とを結ぶ3本の航空路線を相次いで開通させた。これにより林芝の航空輸送能力が大幅に向上し、林芝地区はもとより、西蔵自治区全体の観光産業の発展が極めて大きく促進されるものと期待される。
林芝地区観光局の王軍局長によると、同局は冬の旅を積極的に打ち出しており、林芝を一年中楽しめる観光地にするべく力を入れるという。林芝には雅魯蔵布(ヤルツァンボ)大峡谷、巴松錯、魯朗、米堆氷河、南伊溝の民俗風情園、世界柏樹王園林、易貢国家地質公園などの観光エリアがあり、「桃の花を楽しむ春」、「木々の間で水浴びする夏」、「紅葉を眺める秋」、「太陽の光を浴びる冬」といった一連の特色ある観光商品が打ち出され、国内・海外の観光客の好評を博している。
「人民網日本語版」2012年2月4日