工業情報化部はこのほど、「石油化学工業に関する第12次5カ年計画」を発表した。同計画は、第12次5カ年計画期間中も安定した成長を維持するとし、総生産額の平均成長率を13%前後と設定、2015年の石油化学工業の総生産額を約14兆元とした。
同計画では、石油製品の北部から南部への輸送状況を改善すると明記。また、長江デルタ、珠江デルタ、環渤海地域の三大石油化学産業地区の集約度を一層向上させ、年産2000万トン級の精油工場を3~4か所、200万トン級のエチレン生産基地を3か所建設するとした。また、同計画は、国家の石油・ガス戦略にあわせてパイプラインを建設し、東北、西北、西南の産業分布を整備することや、分散した石炭化学工業の分布を改善し、現代石炭化学工業産業を資源地に集約させること、化学肥料などの原料生産の現地化率を70%に引き上げ、高加工製品や精密化学品の生産を消費地に集中させること、工業団地や資産拠点の建設に関する規定をさらに整備することなども盛り込んだ。
同計画の予測によれば、中国のエチレン需要は年平均5.1%で増加し、2015年には約3800万トンに、ポリプロピレンの需要も年平均5.4%で増加し、約2800万トンに達する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月4日