最近、寒波が欧州・アジアを襲い、世界中でめずらしい極寒が続いている。欧州危機の影響がいまだ色濃い状況でのこの寒波の襲来は、世界経済に間違いなく追い討ちをかけるものになっている。現時点でこの寒波による死者は280人を超えた。この状況に乗じて「小氷期に入った」との憶測が生まれている。
交通・エネルギーへの影響
寒い冬が経済に与える影響ははっきりしていない。すでに2010年2月には、ドイツ商工会議所の広報・テレル氏が「寒波でドイツはおよそ20億ユーロの経済損失を被った」といっている。中国商務部研究院の金柏松研究員も、2008年の氷雪被害で中国の経済成長が1%滞ったことを明らかにしている。