スマートTV時代の到来はテレビメーカーに対し、従来採用してきた単一的なビジネスモデルの変更を促し、操作システムやCPUを主体とする新産業の価値を取り込ませた。実際、電話・ネット・テレビの融合が求められる現在において、世界のテレビメーカーのチェーンは、ソフト(CPU含む)や操作システムの供給企業、コンテンツ制作企業および運営企業、ネット運営企業、端末装置(テレビ)製造業など主役が増え、テレビ製造業、つまりテレビメーカーの役割は徐々に弱まっている。
スマートTV時代が、従来の産業構造の変更を促しているのだ。ハード資源を担う産業チェーンの発言権は弱まり、操作ソフト、CPUなどのソフト面に強い企業が、この産業の未来を左右するようになっている。
現在、世界のスマートTV分野は、単純なハード製造企業、ディスプレイと機能を一体化したテレビ製造業、大手IT企業の、三つ巴になっているが、前2者の発言権は明らかに弱まっている。