パネルなどハード面の生産で競争力を持つアジアのテレビメーカーが、その優位性を基盤にしながら、いかに操作システムや応用ソフトの開発を主体とする新産業を取り込み、逆転的発展モデルを構築するか。これこそがアジアのテレビメーカーに求められる核心的戦略課題である。
具体的に言えば、現在中国では新世代パネル生産ラインが次々にスタートしている。カギとなる資源があれば、その産業において発言権が生まれる。しかしスマートTVの時代なったことによって生じたゲームの変化が、企業に運営方式の変更を促している。
ひとつは、ソフトや操作システムの研究開発能力であり、未来のカラーテレビの操作インターフェイスの主導権を握ることである。もう一つは、番組コンテンツ配信の仕組みを作り、コンテンツ配信のプラットフォームを独自構築することである。こうすることによってのみ、中国のテレビメーカーは将来の産業変化に対応することができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月8日