こういうことを見ていると、10数億の民を食べさせていくためには、将来的には効率のよい、収益のある大規模機械化農業の発展が不可欠となるとも思える。そして、確かに黒竜江省、吉林省、河北省、河南省では、土地を併合して大規模農業を展開している。そうなると、政策面からの考慮も必要となる。つまり、大規模生産を得意とする農業従事者の育成と同時に、土地の使用権をその人たちに委ねた人たちの権益の保護ということを今のうちから考えておかなければならない。
「十年ひと昔」ということわざがあるが、これは中国経済の発展によって生起しつつある新しい状況であろう。つまり、発展の中での課題である。
農業主管部門やそれより高い段階ではすでに全般的に考えられているので、スムーズに転換していくことは間違いないが、このことを通じて農業という重要な分野のさらなる大発展のためには全般的な考慮が不可欠であることを感じている昨今である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月9日