北汽福田汽車株式有限公司とドイツのダイムラーは18日に北京で、北京福田戴姆勒汽車有限公司を設立することを明らかにした。新会社はこれまでのような「外資側の車種やブランドの導入を中心とする」提携モデルとは異なり、中国を運営の中心に置き、世界向けの独自ブランド製品を共同で生産するというモデルを採用するという。
新会社への投資総額は63億5千万元、登録資本金は56億元。北汽福田とダイムラーがそれぞれ50%の株式を保有する。福田汽車は傘下の北京欧曼重型汽車工場の評価額28億元の資産を出資し、ダイムラーは28億元の現金を出資する。提携期間は50年間。新会社の設立後、北汽福田とダイムラーは北京をグローバル運営センターとし、管理方針の決定、研究開発、生産、供給チェーンの管理、営業販売の管理などを扱う個別のセンターも建設し、「福田欧曼」の中型・大型トラック製品やダイムラーの大型トラックエンジン「OM457」の生産と販売を手がけることになる。また北汽福田は欧曼ブランド製品における技術、専利(特許、実用新案、意匠)、ブランドなどの無形資産の海外市場における使用権と所有権を保留することになる。
ある専門家の指摘によると、北汽福田とダイムラーが提携しても北汽福田が独自ブランドを残せたことは、中国企業が自身の努力を通じて一定の規模や実力に到達したことを示しており、世界の多国籍企業とより平等な相互利益の協力を行えるようになったことの一種の現れだという。
「人民網日本語版」2012年2月20日