人民元国際化の加速がアジア共通通貨を幻想に

人民元国際化の加速がアジア共通通貨を幻想に。 人民元国際化は、中国だけでなく世界の多くの国の利益に一致する。中国経済が急成長し、貿易も高い伸びを続けていることから、世界のほぼすべての国・地域が中国と取引している。人民元の堅調な上昇は、客観的元を「交換可能通貨」にし、元の国際化が期待されている…

タグ: 人民元国際化

発信時間: 2012-02-27 16:59:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

構想されていたアジア共通通貨がアジアを団結させ、米ドルに対抗するためだとすれば、ユーロの動きもしくは欧州債務危機はアジア共通通貨のこの構想に渇を入れる存在になる。

アジア共通通貨の提唱者が直面する最大の問題は、アジアと欧州の状況が大きく異なることだ。欧州にはドイツとフランスの2大強国が存在すると言われるが、この2カ国の実力に差がないわけではなく、ドイツの実力はフランスを大幅に上回っている。ところが、ドイツは政治面の利益を考慮し、フランスやさらに多くの欧州諸国に対して意欲的に代価を支払っている。これこそ、ユーロが存在してきた理由である。

アジアに「ボス」は存在するか。政治・経済上の同盟が形成される可能性はあるか。日本経済はかつてアジアの「ボス」だったが、アジアの政界の「ボス」を夢見ない日はなかった。これまでに、アジアのほぼすべての国が日本の政治統率力を認めていないのと同時に、多数の国は日本の経済モデル(植民地経営モデル)を忌み嫌い、そのためにアジア共通通貨構想を違う方向に解釈している。円を中心とするアジア共通通貨をアジア人が受け入れるはずがない。

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