国家統計局の調査によれば、2004年、沿海部の農民工の賃金は内陸部よりも15%高かった。現在、四川の多くの労働者が交通費や沿海部の高い生活費を考えると、家から近い場所であまりよくない賃金で働くほうがよいと考えるようになった。競争力が出てきたように見える。成都やその周辺地域で現在も試みが行われているのは、農民工が都市住民と同等の福利厚生待遇を得るためだ。
このほか、中国に大量に存在するようにみえていた「若くて安い労働力」が、今の時代はすでに過去のものになったようだ。国連の専門家の予測では、中国の15歳から29歳までの人口は昨年をピークに減少し始めており、全体の労働人口は今後下降すると見られている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月29日