中国文化部はこのほど、「『十二・五』期計画における文化産業倍増計画」を発表した。十二・五期(2011~2015年)において文化部門が管理する文化産業の成長率を、年平均で20%とする。2015年には2010年比で倍増することになる。4000億元から4300億元だった産業規模も、8000億元から9000億元に拡大する。
文化産業すべてを含まず
文化部の副部長である励小捷氏は、「倍増計画」は主に文化部が管理する文化産業の成長を、十二・五期に倍増させることを示したものであると述べる。期間で見れば、計画は2011~2015年のものである。範囲で見れば、「倍増計画」は文化産業すべてを含むわけでなく、文化部が管理する文化産業に留まる。また、倍増が差すのは産業規模のことである。
11の産業に「倍増」促進へ
「倍増計画」では11の産業を重点産業としている。芸能、娯楽、アニメ、ゲーム、文化旅行、芸術品、工芸美術、文化展示、クリエイティブ・デザイン、ネット文化、デジタル文化サービス業だ。これらが十二・五期における重点支援対象となる。
文化部文化産業司の司長である劉玉珠氏は、国家統計局の最新データから見ると、現在文化部が管理する文化産業は、文化産業全体の3分の1強を占めていると指摘する。
同氏は、2010年に4000億元から4300億元だったというデータを基準に考えた場合、もし「倍増計画」が成功すれば、2015年には、文化部が管轄する文化産業の産業規模は8000億元から9000億元以上に上るとの見方を示す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月1日