温州市民が株主の豪華客船「中華之星号」が、3月8日に試験航行を行う。
同客船は温州民間資本投資サービスセンターが昨年基金を設立し、中国郵輪公司を設立して6500万ドル(約52億円)で購入したものだ。
世界初の6つ星クラスの同客船は、全長が131.2メートル、幅が32メートルに達し、12階建てに172部屋を設置し、400人以上の乗客を乗せることができる。
今回の買収の発起人である黄偉建氏は数多くの身分を兼ねており、現在は中華全国聯合会委員、浙江省民営投資企業聯合会会長、温州民間資本投資サービスセンター責任者、温州金融港発展有限公司董事長を務める。
温州市で昨年、資金チェーンの断絶が発生した際に、黄氏は産業基金の設立で産業のモデルチェンジを図り、同客船を買収した。温州市は現在も金融危機の最中にあるが、黄氏は「同客船はヤドカリ上場をする予定だ。さらに4-5艘の豪華客船を買収し、市場の拡大に努める」と意気込みを語った。
黄氏はまた、「私は個人で同客船を買収したのではなく、温州民間資本投資サービスセンターを通じ、産業基金への融資を呼びかけた。その際に、香港、台湾、温州市の資本が流れ込んだ」と説明した。