歴史から見ると、原油価格が大統領選に及ぼす影響は重大なものである。現状を見ると、オバマ大統領は同様の問題に直面することになるだろう。復旦大学経済学院の孫立堅副院長は『フィナンシャル・タイムズ』の取材に対し、「オバマ大統領は強硬姿勢だが、米伊関係の緊迫した状況は既に、アメリカの経済と政治に深刻なマイナス影響を及ぼしている。有権者からすれば、皆オバマが『戦争支持』することは望んでいない。原油価格と経済の関連性から見ると、経済回復がアメリカ大統領選の結果を大きく左右するだろう。オバマ大統領は今、簡単に危険を冒すことはしないだろう」と指摘した。
統計データによると、ガソリン消費はアメリカの家庭消費の約8%を占める。夏にガソリン価格が5ドルに上がれば、バカンスや旅行の計画に影響する。また、原油価格の値上がりは決まって、食品などの商品の高騰にも繋がり、人々の消費支出に打撃を与えるため、経済回復はスピードダウンし、オバマ大統領の再任の道は絶たれるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月5日