春節(旧正月)帰省ラッシュ時の列車切符の購入が困難であることが、中国の社会全体の話題となっている。ある政治協商会議委員が「オンライン切符販売の資格を、ビジネス目的のサイトに与えるべきだ」と提案したことに対し、全国人民代表大会代表、中国鉄道部運輸局局長の呉強氏は昨日、「検討する予定はない」と述べたが、「オンライン切符販売のアップグレードを実行中で、来年の春節帰省ラッシュ時には次世代のシステムを起動させる」とした。京華時報が報じた。
◆オンライン切符販売の開放を
今年の春節帰省ラッシュの際、中国鉄道部は初めてオンライン切符販売を実施し、駅窓口の負担を軽減した。しかし同サイトになかなか繋がらなかったため、国民の不満が高まった。
全国政治協商会議委員、成都大学副校長の蘇蓉氏は今年の「両会」(全国人民代表大会と政治協商会議)で、「中国鉄道部は切符販売サイトの技術・サービス改善に取り組むと同時に、オンライン切符販売の開放を推進するべきだ。具体的な運営方法については航空チケット販売の形式に倣い、対外的にデータを開放し、ビジネス目的のサイトに販売資格を与える。各サイトの成熟したネットショップと決済方式により、列車切符のオンライン販売の『ブロードバンド化』を推進する。また旅行代理店等の資格を備える仲介機構に対して、オンライン列車切符販売の利用を開放し、販路を拡大することができる」と主張した。