日本の東北地方を大地震と津波が襲ったあの日から1年が経ち、自動車産業にかかっていた霧が少しずつ晴れ、アメリカなど他地域の市場での回復を足がかりに安定し始めている。日本の三大自動車メーカートヨタ、日産、ホンダの生産は既に震災前の水準に回復している。
日本で他の自動車メーカーが皆低迷しているこの時期に、日産自動車の回復の勢いは神がかり的なものだった。昨年5月、被害が深刻だった福島県にある日産の製造工業は大部分が正常に稼動を始めていた。しかし、自動車業界の経営陣や専門家は、「円高などの長期的な問題がもたらすリスクはなおも大きい」と指摘する。