また、ドイツと日本・韓国の自動車は品質においても大きな差があるという。日本や韓国の自動車は、通常は基準に達していれば合格だが、ドイツでは基準を常にリードする必要があり、基準を超えた高品質を目指す精神が根付いている。それが人々に安心感を与え、消費者のドイツブランドに対する信頼感を形成するのだ。
著名なブランド戦略専門家である李光斗氏は、「ブランドは商品のマークであると言うだけでなく、国のマークでもある。歴史的な問題によって、『日本の特色』を持ったブランドは中国の消費者に歓迎されないことがある。国際関係が不安定な時期、例えば中日関係や中仏関係に影響を与える事件などが発生すると、消費者のその国のブランドに対するイメージも変わってくるのである」と指摘する。
そのため、消費者の海外ブランドに対するイメージは総合的な考えに基づいている。品質、発展の歴史、国家間の関係などは全て影響をもたらす要因となるのだ。