最後に、日本の技術を吸収し、商品とサービスの質を高め、中国国内の中・高級市場を獲得しようとしている。これらの多くが比較的大きい企業だ。日本で苦戦し、先進的な技術と経験を吸収した後、日本で奮闘しながら日本市場で学んだものを生かして国内の中・高級市場での地位を獲得する。海爾(ハイアール)、聯想(レノボ)、蘇寧などがその例だ。
日本は長期的な不況に陥り、第3の「失われた10年」に入ろうとしており、「日本市場は縮小する」と多くの人が口をそろえる。そんな中、日本の別の市場が形成されつつある。日本の景気が良くないことから、国民の消費傾向は高級品からコストパフォーマンスの高い商品に変わり、購買傾向は機能の複雑な商品から簡単で実用的な商品に変わっているという特徴があるといえる。また、多くの中国企業は日本のこの市場ニーズと合っており、これは中国企業の日本市場進出という「逆転思考」である可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月19日