中国国家エネルギー局が先般発表した1-2月の電力使用量のデータによると、2月の全国の電力使用量は前年同期比22.9%増の3863億キロワット時で、1-2月の全国電力使用量は同6.5%増だった。
1-2月の電力使用データは昨年同期に比べ6ポイント近く急降下した。その原因の一つとして、今年1月は休暇が比較的多く、電力の需要が少なかったこと、加えて昨年の基数が比較的高かったため、今年1月の電力使用量が前年同期比でマイナス成長となった。また、実体経済の成長の減速傾向が著しいことも原因として挙げられる。
電力業界のアナリストは、今年1-2月の電力使用量の伸び率が急降下したことに対し、「春節休暇の関連性は高いが、経済成長全体の減速傾向が産業の電力需要量を反映している」と指摘。国家エネルギー局の統計によると、今年1-2月の第一次産業の電力使用量は前年同期比4.7%減の123億キロワット時、第二次産業の使用電力量は同4.8%増の5316億キロワット時、第三次産業の電力使用量は同10.3%増の940億キロワット時だった。都市部・農村部住民の生活電力使用量は同14.9%増の1117億キロワット時だった。