ロック大使によると、米国はさらに多くのハイテク製品を中国に輸入するために関係手続きの改革と簡素化を進めている。中国は141項目のハイテク事業を含むリストをすでに提出。残りの事業については、中国からさらなる詳細が知らされてから実行するか、またどのような条件で輸出できるか決定できるという。
5月には、米国大使館の手配により企業代表団が上海を訪れ、米国のハイテク製品の購入に意欲を示す中国企業と商談を行うことになっている。「中国の成功は米国にとって良いことで、強力な米国も中国にとって良いこと。このような関係の発展は言葉だけでは維持できず、共に行動してこそ可能だ」と、ロック大使は語った。
オバマ政権がアジア太平洋戦略に重点を転換したことに関する懸念について、ロック大使は中国の学者に向かって、中米関係へのリスクを極力減らしたい考えを示した。
ある専門家は、ロック大使がアジア太平洋戦略に言及した際に「Additional Focus」(特に関心を寄せている)という表現を用いた点に注目し、「転換という言葉は重すぎると感じ、オバマ氏が何度もこの一種の概念のバランスをとっていることから、ロック大使は『Additional Focus』という言葉を初めて使ったのではないか」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年3月21日