300名あまりの日本企業経営者に対し、項兵氏は「中国は日本の中小企業の『命綱』であり、これ以上最適な綱を見つける事はできない」ことを強調した。中国の「国家資本主義」の憂慮に対し、項氏は「中国が今日まで発展できたのは、『国家資本主義』であるからではない。100社以上の大企業、90社近くの国営企業があるが、民間企業のGDP貢献度は68%で、80%近くの雇用を創出している。中国のモデルは『例外』ではなく、民間企業のリードのおかげである。しかし、その開放の度合いは唯一無二であり、日本やドイツ、アメリカなどのモデルを取り入れており、その点から言えば、中国は未来の動向を代表している」と述べた。
項氏は「日本は製造業、管理面では依然、『囲碁9段のやり手』である」と評価した。「日本企業の多様性、重要性には他のアジア諸国は遠く及ばない。世界第三の経済体として日本の対中直接投資はトップに君臨している。比べて中国の対日直接投資は取るに足らないものである」。しかし、手厳しい指摘もしており、「日本企業は相対的に見て、とても保守的であり、日本政府は中小企業が中国に進出することに対し積極的ではなく、インドでの発展を望んでいる。それは『死に行く』のと同じことである。インドは『改革するが開放はしない』国である。インドで成功する外国企業は極わずかだ。中国は歴史的な好機にあり、距離も近く、文化の源も共通している。加えて日本は長きに渡って中国最大の海外投資家であり、豊富な経験を持っている。中国の台頭というこの千載一遇のチャンスを逃したら後悔してもしきれないだろう」と述べた。