このPMI指数を見れば、中国は輸出増加が鈍り、内需も芳しくないことが覗える。
「アメリカの製造業は復活しつつあり、求人を増やした会社もある。アメリカで生産し、アメリカを輸出拠点とする日本の自動車メーカさえ出てきた」と同氏は指摘する。
また、中国経済の成長鈍化は世界経済にも好影響となる。これは中国人民銀行(PBOC)が数多くの刺激策をとる可能性があるためである。
インフレ懸念から、中国の中央銀行は通貨緊縮政策を以前より続けているが、経済成長速度が鈍れば更なる緩和政策が予想される。連邦準備制度(FED)はかねてから三度目の量的緩和を行なう時機をうかがっており、今こそがその決断の時になるかもしれない。