上場銀行12行の年次報告書によると、昨年の銀行業の業績は依然比較的速い成長を保っており、仲介業務の収入も速い成長を遂げている。今年第一四半期の業績も精彩を放つ事が期待されるが、銀行の不良債権率が上昇し、銀行資産の質のリスクが見え隠れしている。
純金利収入が大幅増
12行の上場銀行が発表した2011年度収支報告書によると、2011年、上場12行の純利益は総額8489億5400万元で、前年比28.6%増となった。
上場12行の営業収入は総額2兆1516億元、うち純金利収入は1兆6792元で営業収入の78%を占め、前年比24%増となった。手数料収入は4033億元で営業収入の19%を占め、同33%増となった。
華秦聯合証券によると、収支報告書全体を見ると、昨年第4四半期の収益成長率は予想を上回るものとなった。その要因としては貸出金利が高止まりしている事、預金金利の上昇速度が予想を下回っている事、債券投資の利回りがやや上昇を見せた事が上げられる。
2012年通年の業績傾向について、中信証券は第2四半期に純金利マージンの上昇で天井を打ち、第3-4四半期には縮小が見られ、年末の純金利マージンは2.60%まで縮小すると予測している。