政策調整の余地が現れ始める
需要が低下し続けている状況下で、短期的にはインフレがリバウンドする圧力は大きくなく、マクロ政策に調整の余地と必要性が出てきた。
国務院の温家宝総理は近日、広西チワン族自治区や福建省での経済運営状況に関する調査研究を行なった際に、「既に打ち出されている構造的減税などの政策を徹底的に実施すると同時に、情勢の変化に応じて調整措置をいち早く打ち出し、適度な投資規模を維持し、確固たる消費需要の拡大を目指す」と指摘している。
中金公司のチーフエコノミスト彭文生氏によると、現在の実体経済の融資条件は依然として弾力性に欠けている。関係部門は預貸率を含めた指導指標の調整を通して、貨幣貸付の合理的な成長を促進するだろう。また、今年の財政赤字が昨年より著しく拡大し、需要全体に拡張的な影響を与えることになると見られる。
「中国証券報」より 2012年4月9日