昨年第1四半期以来、中国の経済成長率は4四半期連続下降している。現在把握している経済データによると、今年第1四半期のGDP成長率は引き続き下降し、8.5%前後まで下がると見られる。
経済成長率と物価が共に低下へ
前の2ヵ月に比べ、3月にはいくつの経済指標がある程度上昇に転じるものの、程度は顕著なものではないと見られる。その影響で、第1四半期のGDP成長率予測はここ2年間で最低の水準になると予測される。
ゴールドマン・サックス・アジアのエコノミスト宋宇氏によると、第1四半期GDPの前年同期比成長率は8.5%で、昨年第4四半期に比べ0.4ポイント鈍化する。
中国国際金融有限公司(中金公司)のエコノミスト彭文生氏も、第1四半期GDPの前年同期比成長率は8.5%で、前期比成長率は昨年第4半期の2.0%から1.6%まで下降すると見ている。
物価に関しては、昨年第4四半期の消費者物価指数(CPI)は4.6%だったものの、今年1-2月は3.8%まで下降した。アナリストによると、需要の縮小の中で、第1四半期のCPI上げ幅が昨年第4四半期を下回ることは確実となる。3月のCPI上げ幅については、3%~3.5%ほどとなるだろう。