第2四半期に預金準備率引き下げの可能性
中国人民銀行が10週以上にわたって中央銀行手形の発行を停止していることから、流動性放出の意図がはっきり読み取れる。アナリストは、第2四半期も金融緩和策を継続して経済成長を促すと見ている。また、預金準備率が引き下げられる可能性があるが、その時期については見解にずれがある。
平安証券固定収益事業部研究主管の石磊氏は、3月の新規貸付額が多かったため、預金準備率が今月中に引き下げられる可能性は低いが、第2四半期に引き下げのチャンスが一度訪れると見ている。
盛宏清氏は、「第1四半期の貸付増加傾向には安定的成長の維持に向けた金融緩和政策の方向性が具現されている。しかし、貸出資金が実体経済に伝わるにはまだ一定の時期がかかるため、預金準備率を一度引き下げ、社債や手形割引などの利率に影響を与えて企業の融資コストを引き下げる必要がある」との見解を示した。
「中国証券報」より 2012年4月13日