同社の陳白羽総裁は取材に応じた際、「現在の経済情勢を見ると、欧米経済の先行きは依然不透明であり、回復が遅れている。欧米各国は今後も、観光客の現地での消費を促すべく、ビザの手続きの開放および簡素化を進め、観光客の海外旅行とショッピングを支援していくと思われる。各地の景気刺激策を受け、オフシーズンにも多くの観光客が訪れるようになる。経済危機は海外旅行者にとって、一つのチャンスである」と指摘した。
都市部一般家庭の可処分所得の増加に伴い、直接関連する旅行の消費にも変化が生じた。観光業界の成長は、観光客数の増加に依存するのではなく、1人当たりの消費を増加させることが、同業界の収入増の主な原動力となっている。消費レベルの高い海外旅行やレジャー・バカンス目的の旅行が、旅行の消費の主な成長源となっている。今年の春節(旧正月)長期休暇を例とすると、超高級ホテル宿泊、往復チャーター便、ショッピングを伴わない高級旅行がトレンドとなった。海外旅行は、単価が1万元(約13万円)を上回るツアーが一般化した。例えば春節期間中、価格が2万7999元(約36万5000円)に達した「北極探検撮影10日間の旅」は、募集開始から数日間で満員となり、募集定員を当初の15人から27人に拡大した。
「人民網日本語版」2012年4月14日