第1回中日韓農相会合が韓国の済州島で15日に開催され、3カ国の農業協力の強化という共通の願いを示すとともに、未来の農業協力の重点分野および主要な方法を明らかにする共同コミュニケが発表された。
共同コミュニケによると、食糧の安全確保、動植物の疾病対策、自然災害に対する農業の対応、研究者の交流、経済面でのパートナーシップ関係、世界と地域との協力が3カ国のこれからの農業協力の重点分野になる。中日韓は東南アジア諸国連合(ASEAN)の食糧安全情報システム、ASEANと中日韓の間のコメの緊急備蓄システム、アジア・太平洋の食糧安全情報プラットフォームといった食糧の安全に向けた地域レベル・国際的レベルの食料安全協力を重点的に強化し、シンポジウムの共同開催などの方法を通じて、食糧の安全に関する農業政策の情報を交換し、研究者の交流を促進し、共同研究の契機を模索していく。これと同時に次のような取り組みも進めていく。▽口蹄疫や鳥インフルエンザなどのアジアで多発する動植物の疾病の情報を共有し、疾病コントロールセンター設立の可能性を検討する▽自然災害に関する情報を共有し、自然災害が農業に与える影響を共同で回避・軽減する▽研究者の交流といった協力の現状を評価し、農業の持続可能な発展を推進する▽国際連合食糧農業機関(FAO)、主要20カ国・地域(G20)、ASEANと中日韓(10+3)、アジア太平洋経済協力(APEC)といった世界レベル・地域レベルのフォーラムの枠組における協力を強化する、などだ。
「人民網日本語版」2012年4月16日