中国人民銀行(中央銀行)は14日、人民元の対ドル相場について、16日から1日の変動幅を上下0.5%から上下1%に拡大すると発表した。変動幅の拡大は2007年に上下0.3%から上下0.5%に拡大して以来だ。
中国人民銀行によると16日以降、銀行間直物外国為替市場の人民元の対ドル相場について、中国外為取引センターが毎日公表する基準値から上下1%の範囲内で変動を認める。外為指定銀行が顧客に提供する最高売り出し価格と最低買い入れ価格の差についても、基準値から越えてはならない幅を1%から2%に拡大。その他は引き続き中国人民銀行の従来の通達に従い執行する。
中国人民銀行は今後について「国内外の金融情勢に基づき、市場需給を基礎に、通貨バスケットの為替相場を参照に、人民元相場の正常な変動を維持し、人民元相場の合理的で均衡のとれた水準での基本的な安定を守り、マクロ経済と金融市場の安定を維持する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年4月15日