中国社会科学院世界経済政治研究所副研究員の張明博士(中国社会科学院国際金融研究室、国際金融研究センター副主任)は14日、ハーバード大学で開催された「第15回ハーバード中国フォーラム」において、「今年の人民元の上昇は2-3%と予想され、一昨年および昨年の約5%を下回るだろう」と発言した。中国新聞社が伝えた。
張博士は、「将来的に、中国の貿易黒字が減少することが予想される。中国の年間貿易黒字は、2008年の時点で約3000億ドル、2009年は約2000億ドル、2010年は1800億ドル、昨年は1500億ドルとなった。今年は約1000億ドルまで減少するだろう」と語った。
張博士は、「欧州債務危機、米国経済の疲弊による外需の低迷」と「人民元の実質実効為替レートが今後も上昇する」ことを理由としてあげた。