中国は現在、経常項目と資本項目でダブル黒字を実現しているが、張博士は「両項目の黒字は、将来的に減少する」と予想。「人民元の実質実効為替レートが上昇し、中国の輸出に影響が出るだろう。また中国経済の高度発展により、輸入がさらに増加する。ゆえに中国の貿易黒字が減少し、経常項目の残高がさらに減少する」とした。
張博士は、資本項目についても、「海外への直接投資が増加する等の要因により、中国の資本項目の黒字も減少する」と指摘した。「ダブル黒字の規模が共に縮小し、中国の外貨準備高の増加率も鈍化することから、元高圧力は緩和するだろう」。
「中国証券報」より 2012年4月13日