日本の景気について、「よくなるとは思えない」というのが陳さんの考えだ。「すぐに景気がよくなるとの思っている人はほとんどいません。誰もが自信を失くしているのに、景気がよくなるはずがないでしょう」と述べている。
日本のサラリーマンの平均給与額は下降を続けている。厚生労働省の調査によると、2010年、転職適齢期の30~34歳の男性(大学・大学院卒)の月給が30万9,900円となっている。2006年から4年連続で下がり、3%(9800円)安くなったことになる。
日本では、海外への転職希望者が高収入層にも広がりつつある。日系企業が人員増強に動くシンガポールや中国では、現地の給与水準がここ数年で大幅に上昇している。一方、日本国内にとどまっていては収入増が期待できないとの閉塞感が若者の中で広がっている。