内モンゴル自治区は発電用の良質の石炭を産出し、確認されている埋蔵量は、かつて中国一といわれていた山西省をも上回るのではないかといわれている。しかし、高速や省道を通じて他の省にその石炭を運び込むためには、トラックのガソリン代だけでも大変な額にのぼるし、豪雪に見舞われたりすれば、それこそひどい交通渋滞になり、効率的にも望ましくないので、いっそのこと自治区内で発電して、超高圧送電線でこれを解決することを考えており、すでに一部ではそれが実現しているという。私見ではあるが、北京は内モンゴルに近いので、普通の高圧送電でもOKなので、やがては北京に送電することもできるのではないだろうか。
さらに、北京名物のマトン(ヒツジの肉)のしゃぶしゃぶ料理の食材となる肉も、内モンゴル産だし、また、世界的に有名なカシミヤも自治区のオルドス地方産なので、畜産業も自治区にとっては、重要な支柱と言えよう。