中国証券監督管理委員会(証監会)は4月24日、2012年全国金融会議の原油など大口商品先物及び関連金融派生商品の発展を着実に推進するという方針を実施に移すための一環として、証監会は上海先物取引所での銀先物取引を許可したと発表した。24日付中国証券報が伝えた。
証監会によると、現物市場の現状と先物取引に対する技術的な要求に従い、上海先物取引所は既に、銀先物上場関連の準備作業を終えており、比較的厳格な取引・決済・引渡し制度を制定し、保証金、ストップ安・ストップ高、取引制限などリスク制御関連の措置についても十分なの分析を行なった。
近年、国際市場における銀の価格変動は極めて激しいものとなっている。一方で、国内に権威的な価格決定メカニズムがなく、生産、経営活動における価格変動によるリスクの回避が難しいため、中国の銀の生産・消費・貿易関連企業は大きな市場リスクに直面しており、先物取引の発展による市場の価格発見機能の強化や先物取引によるリスクヘッジが差し迫って必要となっている。
「中国証券報」より 2012年4月25日