中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が4月24日に発表した年次報告書で、同委員会の尚福林主席は、2012年、銀監会は銀行業界が積極的に住宅保障プロジェクトを支援するよう促す方針であり、貸付増加率は50%を超えることが見込まれるとの見方を示した。銀監会が住宅保障プロジェクトに対し、具体的な貸付目標を示したのはこれが初めて。24日付中国証券報が伝えた。
◆金融機関の不良債権率が前年比で低下
年次報告書によると、2011年末の中国銀行業金融機関の資産総額は前年比18.9%増の113兆3000億元で、負債総額は同18.6%増の106兆1000億元だった。商業銀行全体の自己資本比率(加重平均)は12.71%で同0.55ポイント上昇、商業銀行390行の自己資本比率は全て8%を超えた。銀行業金融機関の不良債権残高は1兆500億元で同1904億元減となり、不良債権率は1.77%で同0.66ポイント低下した。商業銀行の貸倒引当金は1兆1900億元で、同2461億元増となった。貸倒引当金カバー率は278.1%で同60.4ポイント上昇、リスク受容力が更に強化された。